解約返戻金とは、生命保険を解約した際に戻ってくるお金のことです。生命保険会社は契約者が支払った保険料の中から所定の割合を責任準備金(積立金)として積み立てています。その積立金の一部が、保険を途中で解約した場合に解約返戻金として戻ってきます。そのため、一般的に解約返戻金は、払い込んだ保険料の総額を下回ることになります。また、生命保険の種類や契約内容によっては解約返戻金がない商品もあります。
●解約返戻金がある商品
解約返戻金がある主な商品の一つに終身保険があります。
終身保険は、一生涯の死亡保障に備え、払い込んだ保険料の一部を長期に積み立てていきます。そのため、払い込むほどに少しずつ積み立てられる金額が増加するので、保険料を払い込む期間が終了した後は、一般的に解約返戻金額が保険料の払い込んだ総額を上回ることが多いです。
また、契約プランによっては、保険料払込期間中の解約返戻金額の水準を標準的なプランよりも低くすることで、保険料を安く抑える商品もあります。この場合、保険料払込期間が終了すると、それ以降の解約返戻金は、標準プランの解約返戻金額と同じ水準になるのが特徴です。
なお、解約返戻金は期間の経過とともに増えてきますが、保険料払込期間中に解約した場合は保険料払込総額を下回ることがほとんどです。
●解約返戻金がない、またはあってもごくわずかとなる商品
主なものに定期保険があります。
定期保険は、保険期間が一定期間です。そのため保険期間が終了するまで、被保険者が生きていた場合には、保険金の支払いはなく、一方で保険期間中に死亡した場合にのみ保険金が支払われる保険なので、多くの積立金は必要としません。
そのため、契約時の年齢や保険期間、解約する時期によっても異なりますが、多くの場合、解約返戻金はなし、またはあってもごくわずかとなります。
この商品の特徴としては、終身保険と同じ保険金額とした場合に、それぞれの保険料を比較すると、終身保険よりも、より安い保険料になります。
終身保険には、保険料をあらかじめ決められた年齢や期間までに払い終えると、それ以降は解約返戻金の額が支払った保険料の総額よりも大きくなることが期待できます。
そのため終身保険の活用方法として、老後の生活資金や介護資金、子どもの教育資金などに充てることもできます。
※記載内容は2022年6月現在のものであり、将来的には変更されることがあります。
※このコラムの内容は情報提供を目的としたものです。また、特定の商品を説明・推奨・勧誘するものではありません。
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