マニュライフ生命保険株式会社は、2026年1月19日(月)、産経新聞社との共催で 「長寿経済フォーラム」を初めて開催し、約350名の参加者が来場しました。本フォーラムでは、人生100年時代の経済的豊かさの実現という日本の重要課題に向き合いました。日本は世界トップクラスの長寿国である一方で、老後の資産形成への不安は高まっており、マニュライフが実施した「アジア・ケア・サーベイ 2025」によると、日本では77%が老後の資金に不安を感じています。本フォーラムでは、経済的不安なく老後を過ごすために資産寿命を延ばす具体策として、分散投資、 早期の計画、家族との対話や専門家への相談といった実践的ステップを議論。会場ではライブ投票やグラフィックレコーディングで参加者の声を可視化し、「不安」を「行動」へとつなぐきっかけを提供しました。
開会挨拶
マニュライフ生命保険 取締役代表執行役社長 兼 CEO
ライアン・シャーランド
日本は世界有数の長寿国でありながら、多くの人が老後や資産形成に不安を抱えています。その背景には、インフレや賃金の伸び悩みなどにより「どれだけ備えればよいのか分からない」というウェルススパン(資産寿命)への不安があります。こうした日本特有の課題に向き合うため、マニュライフは昨年、グローバルに続いて日本でもLongevity Institute (長寿経済インスティテュート)を設立しました。
長寿社会における私たちの取り組みは明確です。長寿を不安ではなく希望に変えること、寿命や健康寿命と同じようにウェルススパンを重視すること、そしてお金の話に対するタブーのイメージを取り払うこと。今日の行動が未来をつくります。人々がより長く、健康で、そして経済的にも安心して生きられる社会の実現に向けて、私たちは引き続き日本での取り組みを強化していきます。
シャーランドによる資産形成へのアドバイス:動画を見る
インスティテュートについてシャーランドのコメント:動画を見る
グローバルの取り組みに対するグローバルCMOカレン・レゲットのコメント:動画を見る
フォーラムの冒頭では参加者の老後に対する印象についてお聞きました。「人生100年時代の老後や資産形成について考えると、どんなイメージが浮かびますか?」と問いかけたところ、多くの参加者が「不安」「先が見えない」「重苦しい」といった感情を挙げました。こうした声は、「どれだけ資金を準備すればよいのかわからない」という将来への不確実性にインフレや賃金の伸び悩みなどの経済的要因が重なり、人生100年時代の資産形成がより一層不安に感じられている状況を浮き彫りにしています。
基調講演
馬渕磨理子
Key insight:
1. 何もしないことが最大のリスク:インフレは静かに資産を削る
物価上昇、円安、エネルギーコストの高騰、そして実質賃金の低下により、現金をそのまま持ち続けることは実質的な“資産の目減り”につながる。今の環境では「行動しないこと」が最大のリスクとなっている。
2. 投資をする人としない人の差が拡大している
投資をしている人は、複利効果と市場の成長から資産を増やせる一方、預金中心の人はインフレに追いつけず購買力が低下。結果として、長期的な資産格差が広がりつつある。NISAなどを活用した分散投資が、ウェルススパン(経済的に安心して暮らせる期間)を大きく左右する。
3. 最大の味方は「時間」と「複利」——小さな一歩が大きな未来をつくる
複利の力は長期的には大きな差を生む。毎月の少額の投資から始めることでも、40代・50代だけでなく60代からでも十分に間に合う。世界分散投資、NISA、そして保険を組み合わせることで、誰でも自分のウェルススパンを着実に伸ばし、将来への不安を希望に変えることができる。
4. 保険は“守り”として有効:リスクに備えつつ資産形成を支える
投資が「攻め」なら、保険は「守り」。病気・介護・死亡といった長寿社会特有のリスクに備えられるだけでなく、貯蓄性のある保険は資産形成にも寄与する。
例えばNISAと保険を組み合わせることで、リスクに備えながら長期的な資産形成を目指すことが可能となる。
グラフィックレコーディングは、パネルディスカッションの主要ポイント、気づき、テーマを視覚的にわかりやすくまとめたライブのイラスト記録です。しばしばインフォグラフィック風の遊び心ある描写を取り入れ、複雑な議論を理解しやすいビジュアルに変換することで、参加者が内容を記憶しやすくなり、共有されたアイデアへの共感やつながりを深める助けとなります。
多くの参加者はすでに退職後に備えて行動を取り始めていますが、それでも依然として経済的な不安を感じています。特に、「資産形成を始めるだけのお金がそもそもない」、「どの商品を選べばいいかわからない」「忙しくて調べる時間がない」という思いが、さらなる行動を妨げる大きな要因となっています。
質問1
老後に充実した生活を送るのに資金は足りると思いますか?/足りていますか?
質問2
老後に向けて、経済的な備え──例えば貯蓄や投資、保険など、何か具体的な行動を始めていらっしゃいますか?
質問3
老後に向けて資産形成をしようと思った際に、なかなか行動に移せなかった、または取り組みにくさを感じた理由はどのような点にありますか?(複数選択可)
フォーラムの最後には冒頭と同じ「人生100年時代の老後や資産形成について考えると、どんなイメージが浮かびますか?」という質問を改めて問いかけたところ、参加者の反応は大きく変化しました。約2時間におよぶフォーラムからの学びを得て、多くの方が「退職」や「人生100年時代の資産形成」に対して、希望・ワクワク感・可能性といった前向きな感情を結びつけて回答しました。